丸山ゴンザレス「皆さんの価値観が揺さぶられたら」
ダウンタウンの松本人志などがMCを務めるバラエティー番組の「クレイジージャーニー」に最多出演17回を誇る丸山ゴンザレスがインタビューに応じた。
番組出演について、松本などがちょっと普通じゃない感覚で質問される内容にやや怖さも感じつつ、興味をもって前のめりで聞いてくれることは喜びだと話す。
丸山は自身を物書きと名のり、世界中の危険地帯へ潜入してスラム街やドラッグ、ギャングなどの実態を追い続けている。
リアルな日常を垣間見ることができるため、彼らの日常にふらっと入り込んで取材をするのだ。
今回は「大麻合法化の光と闇」と題して、各国における娯楽用大麻を合法化した国々の住民へどのような影響が起きているかを番組が同行取材した。
映像ではアメリカ・カリフォルニア州、カナダを訪れて取材した生々しい映像が紹介される。
丸山がフィールドワークにしてきた大麻ビジネスが中心の取材だ。
北米では大麻以外のハードドラッグを過剰に摂取して死亡する人も多く、ハームリダクション(被害の軽減)という取り組みの一つに
違法薬物を摂取する場所をあえて設けるということをしている。
この結果、大麻は合法化されたことによりビジネスとして拡大しているが、その後の状況はどうなっているのか。
また、現在はコロナ禍で海外取材をしにくい状況。
丸山はYouTubeで「丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニー」というチャンネルを開設し、これまであまり深堀してこなかった日本の裏社会の取材もしているという。
内容は聞いた話やツイッターなどから得られる情報で結びつく仮説をもとにして現地確認するという進め方で活動するのが彼のスタイル。
危険な場面に遭遇した時、走って逃げることもあったが、その判断基準はと聞かれ、
その場その場の判断が必要。こだわりを捨てること、こだわると死につながる。
メキシコのギャングたちの麻薬カルテル・麻薬戦争を取材したときは一番やばかったと話す。
危険地帯を取材する理由について、丸山は「人の知らないことを知るのが面白い」と答える。
取材対象は、社会問題や環境問題、政治...いろいろな背景を抱えていますが、それをどうにかしようとか、使命感に燃えているわけでもなく、構造を知りたいんです。
自分が興味を持ったことを取材して発信しているだけと締めくくった。