自己PRの作り方は?オーディションでアピールする方法とは
芸能界入りするには、まずオーディションを受けることから始まります。
芸能プロダクションや芸能事務所に所属できればデビューも夢ではありません。
オーディションで大切なことのひとつに「自己PR」があります。
「自己PRって何をアピールすればいいんだろう?」
と考えている方はいませんか?
こちらの記事では、オーディションで合格がグッと近づく自己PRの方法を紹介。
気になる方はぜひご一読ください。
■自己PRとは
自己PRとはオーディションに応募した際に、自分の長所や特技、得意なことなどをアピールして審査員に売り込むことです。
審査員はどこに注目しているか
審査員が注目している点は「特技や個性。どのような能力を持っているか」です
事務所の求める人材に、特技や個性が合っていることが重要になります。
その上で「向上心」や「チャレンジ精神」が備わっているか、自己PRを通して判断しているのです。
自分の方向性や特技と、事務所の方針がマッチングしていることが大切。そのためには客観的に自己分析できることがポイントになります。
他にも外見や特技だけではなく、内面性や人柄などをみています。話をしている姿勢や笑顔など。日頃からコミュニケーション能力を養っておきましょう。
自己PRの時間は30秒から60秒
どの芸能事務所でも、自己PRに与えられている時間は30秒から60秒ほどです。
短いようですが、30秒以内に自分のアピールポイントを伝える必要があります。
また特技がある場合は、その時間内に特技を披露しなければなりません。
いくつか特技があれば、最も自分の得意とすることや、自分のやりたい方向性にあっている特技をひとつに絞ってアピールしましょう。
■自己PRのポイント
自分の方向性をアピールする
芸人になりたい場合は「一発ギャグ」。歌手を目指すなら「歌やダンス」。俳優なら「魅力的な表現や一人芝居」など。自分の将来なりたいタレントの方向性で、アピールしましょう。
当然ですが、事務所の仕事のジャンルや方向性も事前に調べておきます。
アイドルになりたいのにモデル専門の事務所のオーディションを受けてもミスマッチになります。
ギャップでアピールする
他にも見た目と特技にギャップがあると、アピールポイントになります。
例えばムキムキの体育会系の男性が「特技は裁縫です」または「趣味はスイーツ作りです」など。
外見からは想像できない特技を持っていると、とても印象に残るのです。
詳細にアピールする
限られた時間の中でアピールするには、ひとつのことに絞って具体的に示し詳しく話しましょう。
先ほどの例でいうと
「特技は裁縫です。いま着ている服も全て自分でつくりました」
「趣味はスイーツ作りです。ミルクレープが1番得意です」
このように詳細に説明することで、審査員に興味を持ってもらえます。
個性を特技にする
「アピールできる特技が何もない」という場合は、自分の好きなことや、こだわりを特技にしましょう。
例えば映画が好きなら「週に一度は映画館に行き、自宅でも毎日1作品を必ず視聴しています。〇〇監督の作品は何度も観てしまうほど大好きです。」
他にも「毎日2時間かけて、徹底的に部屋の掃除をしています。特にトイレは新築物件のようにキレイしています。」など、熱量やこだわりをアピールすることで印象に残るのです。
嘘をいわない
当たり前のことなのですが、嘘の特技はやめましょう。極端に話を盛ることもNGです。
自分をよく見せようとしても、やはり簡単に見抜かれてしまいます。事務所の信用を失ってしまうと仕事もなくなってしまうのです。
■自己PRを書くコツ
オーディションでは「審査員の前で自己PRを発表」と「履歴書に書く自己PR」の二通りがあります。
履歴書に自己PRを書くときは
自分の特技
好きな趣味
自分の性格
これまでの経歴
など自分の得意なことや、内面性、キャリアなど文章にまとめてアピールします。
特技は絞って書く
特技や趣味については、これまで学んだことを全て記入するよりも、1番得意なことに絞りましょう。
たくさん書いてしまうと、アピールポイントがわかりづらく文章も長くなってしまいます。
文末に気をつける
文末は「~だと思います」「~かもしれません」などのアバウトな表現は避けて、「~です」「~できます」と自信を持って書きましょう。
曖昧な文章になると、相手にネガティブな印象を与えてしまいます。弱気にならず前向きな姿勢をアピールしましょう。
結論から書く
文章の冒頭から結論を先に書きましょう。
まわりくどく説明するよりも、最初から伝えたいことを記入した方が、相手も興味を持ちしっかりと読んでもらえます。
例えば、剣道の経験を特技でアピールするなら「剣道をやっています」のように、文の始めから特技を書きます。
またできるだけ具体的に記入しましょう。
「剣道を8才から続けて3段を取得。インターハイにも出場しました。現在も道場に通い日々鍛錬を積み上げています」
このように経歴やエピソードを詳しくまとめると、文章がわかりやすくなり印象にも残ります。
課題と成果を書く
次に「課題」と「成果」を書いて、内容に厚みを持たせます。
剣道の例でいうと
課題
「竹刀をさばくのが遅く、打ち合いになると勝てませんでした。そこで手首を鍛えるために様々なトレーニングを取り入れました。」
成果
「手首の動きに柔軟性が生まれ、打ち合いでも負けなくなり、目標だったインターハイに出場できました。」
審査員はこの文章から、自分に課題を設定して、試行錯誤を重ねて弱点を克服。その結果として目標を達成させたと受け取るのです。
芸能オーディションに限らず、こういった向上心や熱意のある人材は重宝されます。たとえ実績や結果がなくても、努力や学んだことをアピールしましょう。
「剣道を通じて、目標を持って努力すること、相手を敬うことを学ぶことができました。これまで培ってきた経験を仕事でも発揮します。」
このようにまとめると審査員の方も「この人に合って話を聞いてみたい」と思うようになるのです。
特技がなくても、自分の長所をアピール
「審査員の前で発表する自己PR」のときと同じように、特技や経歴がなければ自分の長所をアピールポイントにしましょう。
長所のアピール材料として以下のものがあります。
最後までやりとげる力
粘り強さ
責任感の強さ
最後までやりとげる力・粘り強さをアピール
「私は1度やると思ったことは、最後までやりとげようと決めています。先日も山手線を歩いて一周したいと思い、13時間かけて達成しました。
何度もあきらめようと思いましたが、自分を励まし続け歩くことが出来ました。
あきらめず、最後までやり抜くという強い気持ちを芸能界の仕事でも役立てます。」
地味なエピソードですが、伝え方次第で自分の長所としてアピールすることができます。
責任感の強さをアピール
「学生時代に飲食店でアルバイトをしていました。与えられた仕事は責任感を持って行うことを心がけ、バイトリーダーにも抜擢されたのです。
リーダーとはいえ周りは同じバイト仲間。全員が質の高い仕事ができるように最適化、効率化を徹底して売上アップに貢献しました。
店長からは、君がいてくれて本当に助かっている。と言っていただき大変励みになりました。アルバイトで身に付けた責任感や使命感を持って仕事に活かします。」
このエピソードでは自分だけが頑張るのではなく、チーム全体の事を考えていることが伺えます。
また上司からの高評価もアピールポイントになり、人柄を伝えることができるのです。
■まとめ
オーディションでは自分の特技と内面性をアピールすることが大切です。
事務所のスタッフに「売り出したい」「一緒に仕事がしたい」と思わせるような自己PRが、できるようになりましょう。
またオーディションに合格できなくても「とてもいい勉強をさせてもらった」とポジティブに受け止め、次のオーディションに向けて気持ちを切り替えるのです。
そうすることでオーディションに慣れて、上手に自己PRができるようになるでしょう。